集中式 | 3分でわかる!かんたん解説。

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集中式とは?

教会やモスクなどの建物で見られる
建築様式(建て方)の一種です。

室内において皆が注目する部分が部屋の中央に近くにあります。
その為、部屋に広がった人達の視線

その場所に集中する…と言う構造をしています。

古くから存在する建て方で「バシリカ様式」とは異なる建築様式です。

バシリカ様式が気になる方は、こちらをご覧ください。↓

バシリカ様式との違い

バシリカ様式の建物は奥に長く、全体的に縦長の構造をしています。

そして祭壇など、皆が注目する部分は部屋の奥にある為、この部屋に集まった人達は自然と前を向く…という構造をしています。

一方、集中式では
皆が注目する部分は部屋の中心に近く、部屋も縦長ではなく正方形や多角形など、縦横の長さが同じ造りをしています。

そのため室内の人々は
自分が立っている場所から、中央を向く
…という構造の違いがあります。

バシリカ様式 と 集中式は
ヨーロッパを中心にどちらもよく採用されていましたが

時代の流れと共に、ヨーロッパではバシリカ様式の方が主流になり、ロマネスク様式やゴシック様式へと発展していきました。

一方、集中式は中東地域で主流な建て方となり、後にビザンチン様式へと発展する事となりました。

建物の特徴

集中式の建物は
皆が注目する部分が部屋の中央に近いを事から

部屋の形は正方形や丸型、多角形など
縦横の長さが同じになっている事が多いです。

また多くの場合、屋根がドーム状になっている為、神聖な世界が上にも広がっている様な雰囲気が作り出されています。

ざっくり言うと、
プラネタリウムの様な部屋で、部屋の中央近くに演説などをする場所があるイメージです。

代表的な建物

【アヤ・ソフィア】
場所:トルコ(イスタンブール)

【アーヘン大聖堂】…の一部分
場所:ドイツ(アーヘン)

まとめ

  • 集中式は、建築様式(建て方)の1つ
  • 教会やモスクの建築で用いられる
  • バシリカ様式は、皆が前を向く構造
  • 集中式は、皆それぞれの位置から注目する構造
  • 集中式は、ドーム型屋根の建物が多い
  • 集中式は、後にビザンチン様式へと発展。

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